水彩 は、絵画技法の中でも非常に難しいものです。水彩画は、淡く透明感があり繊細なタッチが特徴的です。この技法では、特別な水彩絵の具を使用し、凹凸のないストロークで描画します。湿った紙に描画することにより、ぼかしたストロークになります。紙の材質により、水彩絵の具がどのように吸収され、乾いた後どうなるかが異なります。濡れた紙に描画するのに、ブラシは適しません。水溶性の鉛筆かクレヨンを使用します。この技術を水彩色鉛筆と呼びます。
[ペイント]タブには、写真を水彩画に変換するための各パラメーターが用意されています。
[ペイント]パラメーター:
簡素化 (設定可能範囲は 0-10): イメージをどの程度シンプルに描画するかを調整するパラメーターです。高い値では、使用するディテールが減り、より粗いストロークとなります。元の写真の見た目に近いものを作成したい場合は、値を低く設定します。それにより、元の輪郭線がより多く維持されます。値を高く設定すると、より水彩画らしい結果が得られます。
彩度 (設定可能範囲は 0-100):色の度合い (強さ) を指定します。高い値ほど、鮮やかできれいな色として描画されます。
不均一さ (設定可能範囲は 1-100): 均一なストロークに対して、色のむらを発生させます。ストロークの色調の数を変化させるため、グラデーションを持つストロークのようになります。高い値では、ストロークの色調バリエーション数が増え、色調の変化がより際立ちます。低い値では、全体的に均一でストロークも滑らかになります。イメージ内に単調な領域が広くある場合、色調に変化を与えることができるので便利です。
ストロークの強度 (設定可能範囲は 0-100):このパラメーターは、ストロークがどれほどはっきり見えるかを調整します。高い値ほど、それぞれのストロークの境界線がはっきり見えるようになります。低い値ほど、境界線は薄くなるので、元のイメージに近いものとなります。
ぼかし (設定可能範囲は 0-100):ストロークの境界をぼかし、絵の具をにじませます。
上塗り (設定可能範囲は 0-100): 鮮明なストロークを上塗りして追加します。パラメーターの値が大きいほど、基本の色調の変化は大きくなります。水彩画技法では、このような技法をグレーズ (グラッシ) と呼びます。乾いた既存のレイヤーの上に、半透明な薄いレイヤーを重ねていきます。深みのある美しい色を作り出すことができます。
[にじみ]チェックボックス: 既定ではこのチェックボックスはオフに設定されています。オンにすると、絵の具の色が混じり合い、にじむことで境界線が変わります。この機能によって、被写体などが大きくゆがむ場合は、チェックボックスをオフにしてください。
その他のツール:
処理結果をさらに微調整するには、後処理ツールの、、 を使用します。
注意: このツールは、[処理後]タブにのみ表示され、Home Deluxe と Business ライセンスのユーザーのみが利用できます。
注意: [処理前]タブに切り替えて[実行]ボタン をクリックすると、編集内容が失われてしまいますので、ご注意ください。