ボイス イコライザ » [ボイス イコライザ]パネル

人間の耳で人の声を認識する場合、2つの典型的な周波数範囲があり、それぞれ異なる方法で認識されます。1200 – 2500 Hzの周波数域では、男性の声のレベルは強いが、 周波数スペクトラム構成要素は女性や赤ちゃんの声よりも弱く(少なく)なります。一方、高い周波数域(2000 Hz以上)の場合、声のスペクトラム構成要素は、主に各の発音機能の影響を受け、性別や年齢の差は関係なくなります。しかし、このような特徴を様々な方法で変えることができ、そのことにより声のバリエーションが増えます。

スペクトラルの順番と形態の特徴が、人間の声のティンバ(音色)と発音の80%をそれぞれ作りあげます。VCSDのボイス イコライザ機能を使うと、声の特徴を変化させることができます。

[ボイス イコライザ]パネル ([ボイス イコライザ]タブ)

[ボイス イコライザ]パネルを有効にするには、[オン/オフ]ボタンをクリックします。 [オン/オフ]ボタンがオンになっている場合、ボイス イコライザ機能は使用できる状態です。

ボイス イコライザ モジュールには、4つのスライダがあり、それぞれの値はスライダの下に表示されます。

[HiStrech]スライダ:音声の主な特徴である声の深さを調整します。係数の変更は、個人の発音特性(くせ)に影響を与えます。係数を下げた場合、ほとんどの場合、最初の声が発音されます。係数を1以上にあげる場合、アクセントや発音の変化の効果が表われる場合があります。[HiStretch]スライダのデフォルト設定値は、1.00%です。

[LoStreach](Low Stretch)スライダ :音声の主な特徴である声の深さを調整します。声の反響特性は、男性と女性の場合とで大きく異なります。しかし、係数が1以下の場合、未加工のままの声を維持できます。係数をあげた場合、発音されてから男性の声から女性の声に変換されます。[LoStretch]スライダのデフォルト設定値は、1.00%です。

[LoShift](Low Shift)スライダ :主要なティンバ特性の周波数の配置に影響します。高い周波数は男性よりも、女性や赤ちゃんによく見られ、その差は300Hz程です。しかし、値がマイナス(-300Hzまで)の場合、男性のティンバに近くなります。値がプラス(300Hzまで)の場合、女性のティンバに近くなります。この操作と同時に、イコライザ モジュールを使用して周波数特性を平滑にすることが必要になります(これらの設定を高く設定した場合、気取った感じになることがあるので注意してください)。[LoShift]スライダのデフォルト設定値は、0 Hzです。

[平滑化]スライダ:平均的なピッチに基づいて、声のティンバをより正確に調節します。推奨される平均値は12ですが、高い声質の場合には、20以上に設定することができます。[平滑化]スライダのデフォルト設定値は、17です。

注 :

[ボイス イコライザ]タブの[読み込み][保存][リセット]ボタンは[ボイス イコライザ][ロボットボイス]の両サブパネルの設定にも影響します。