効果を試している間に間違ったパラメータ相関を設定してしまう場合があり、結果的に、信号振幅の許容値を超えてしまうことがあります。その場合、サウンド カードは信号振幅全体を再生できません。その結果、信号が削られ、歪んでしまいます。
このような問題を出力可能なしきい値を用いて修復することがリミッタの用途です。リミッタを利用することで、複雑な効果のパラメータを間違って設定したことによる信号振幅制限を回避できます。信号のボリュームを一時的に下げることで、歪みを補正できます。
[リミッタ]パネルを有効にするには、[オン/オフ]ボタンをクリックします。 アイコンが[オン]と表示されている場合、[リミッタ]パネルが使用できる状態であることを意味します。
[リミッタ]パネルには、2つのスライダがあり、それぞれの値はスライダの下に表示されます。
? [リリース] (リリースタイム) スライダ:弱めた音量の維持時間を調節します。低い値ではゴロゴロした音が入ることがあります。一方、高い値では信号が弱々しくなる傾向があります。[リリース]スライダのデフォルト値は、300 mS (ミリ秒)です。
? [アタック](アタックタイム) スライダ:許容可能なしきい値を超えた場合、効果の適用スピードをボリューム増大値として定義します。低い値では不自然な音になる傾向があり、高い値にすることで、適用中に歪みを補正できます。[アタック]スライダのデフォルト値は、50 mS (ミリ秒)です。
効果的に利用するには、他の複雑な効果を適用してからリミッタを使用すると良いでしょう。それにより、適用した効果のパラメータによる歪みは避けられます。
注 :
[サウンド品質]タブの[読み込み]、[保存]、[リセット]ボタンは[リミッタ]と[ノイズ リダクション]の両サブパネルの設定にも影響します。